お知らせ
インボイス等制度対応と、今年の単価
お久しぶりです。 猛暑から豪雨、台風へと気象に振り回されて体調も崩しがちな日々ですが、皆様お元気でしょうか。台風7号の進路に当たる方々、無事をお祈り申し上げます。 さて私は最近、辛いものや冷たいものの摂取が続き、夜な夜な腹痛に悩まされております。 これは残暑の恒例行事でもあるのですが、年齢のせいか翌日の体調にも響くようになりました。 この時期は体に優しく、消化に良いものが必要なんでしょうね。 というわけで、眠れる重箱業者としてはソロソロ起きる時期となり、様々な準備を開始しております。今回は以下3点のお知らせとなります。 (1)インボイス制度への対応 対応済みです。 本年春より適格請求書等を発行開始しておりますが、当店のお客様は基本的に「納品書」をお渡しすることが多いため、納品書への登録番号記載となります。ご要望があれば請求書の発行も承ります。 (2)電子帳簿保存法への対応 対応済みです。 基本的には今年も、従来通り商品への同梱という形で「紙の書類」をお付けいたしますが、ご要望をいただければ電子化した書類をメールにて送付させていただきます。 (3)2023年の予約開始と単価 予約開始は9月前半を予定しています。現在は単価情報を集めている段階ですが、残念ながら今年も価格上昇は確実な情勢です。 昨年、複数回の連続値上げが起きた際、最終値上げの前(昨年8月)に仕入れて売価を抑えた経緯もありましたので、今年の単価は「昨年後半の値上がりと、今年の値上がりの両方」を受けたものとならざるを得ません。 各ページ内の単価は順次更新させていただきますが、9月に予約受付を開始した時点で、2023年価格として固定いたします。今しばらくお待ちくださいませ。 商品価格に関しては、最初の販売開始(2005年ごろ?)から10年以上も改定せずにキープ出来ていましたが、ここ数年の上昇につきましては本当にやるせなく、皆様に心苦しい限りです。 提携工場の社長にも本当に親身にご協力いただいていますが、原料代・製造コスト・運送費の度重なる上昇には抗うことができません。何卒ご理解のほど、お願い致します。
インボイス等制度対応と、今年の単価
お久しぶりです。 猛暑から豪雨、台風へと気象に振り回されて体調も崩しがちな日々ですが、皆様お元気でしょうか。台風7号の進路に当たる方々、無事をお祈り申し上げます。 さて私は最近、辛いものや冷たいものの摂取が続き、夜な夜な腹痛に悩まされております。 これは残暑の恒例行事でもあるのですが、年齢のせいか翌日の体調にも響くようになりました。 この時期は体に優しく、消化に良いものが必要なんでしょうね。 というわけで、眠れる重箱業者としてはソロソロ起きる時期となり、様々な準備を開始しております。今回は以下3点のお知らせとなります。 (1)インボイス制度への対応 対応済みです。 本年春より適格請求書等を発行開始しておりますが、当店のお客様は基本的に「納品書」をお渡しすることが多いため、納品書への登録番号記載となります。ご要望があれば請求書の発行も承ります。 (2)電子帳簿保存法への対応 対応済みです。 基本的には今年も、従来通り商品への同梱という形で「紙の書類」をお付けいたしますが、ご要望をいただければ電子化した書類をメールにて送付させていただきます。 (3)2023年の予約開始と単価 予約開始は9月前半を予定しています。現在は単価情報を集めている段階ですが、残念ながら今年も価格上昇は確実な情勢です。 昨年、複数回の連続値上げが起きた際、最終値上げの前(昨年8月)に仕入れて売価を抑えた経緯もありましたので、今年の単価は「昨年後半の値上がりと、今年の値上がりの両方」を受けたものとならざるを得ません。 各ページ内の単価は順次更新させていただきますが、9月に予約受付を開始した時点で、2023年価格として固定いたします。今しばらくお待ちくださいませ。 商品価格に関しては、最初の販売開始(2005年ごろ?)から10年以上も改定せずにキープ出来ていましたが、ここ数年の上昇につきましては本当にやるせなく、皆様に心苦しい限りです。 提携工場の社長にも本当に親身にご協力いただいていますが、原料代・製造コスト・運送費の度重なる上昇には抗うことができません。何卒ご理解のほど、お願い致します。
甲冑工房丸武、そして立花工房
皆様こんにちは。 天気がいいかと思えば黄砂で曇り。負けずにクルマの窓を開けて走ってみましたが、鼻水が止まらず顔がヒリヒリ。いつもながら自業自得でガッカリです。 さて今日の話題は、いよいよ重箱とは全く関係ありません。 ここ1週間ほど、大谷翔平選手やトラウト選手でおなじみのエンゼルス・兜パフォーマンスが話題になっていましたね。突然有名になってしまった製造元の甲冑工房・丸武産業さんなんですが、実は我が九州・鹿児島県薩摩川内市にあります。 私も2021年秋に、丸武さんに所用でお邪魔したことがあります。携帯の写真を引っ張り出しながら、勝手に思い出に浸りたいと思います。 ↓ 入口はこんな感じ。ちなみに中はめちゃくちゃ広いです。 楼門と言うんでしょうか、とにかく立派なこの門をくぐると敷地内には甲冑を並べたギャラリーをはじめ、甲冑工房や食事処、お土産屋さん、整備された庭などが整然と並び、その風景だけでも美しい様式美を楽しめます。 ギャラリーに一歩入ると・・・ とにかく凄い。並んでいる甲冑には名札と解説が立ててあり、著名な戦国武将はほぼ勢揃いしてるんじゃないか、と思われるほどの素晴らしい陣容でした。圧倒的です。 ↓ 左手には武田信玄、中央奥には伊達政宗も見えますね。 ↓ 今にも動き出しそうな秀吉。ポージングもセンス抜群です もっともっとたくさん写真を載せたいんですが、スペースの都合上あと1枚だけにします。 ↓ 我が筑前・筑後の勇将、立花宗茂がこちら。 実は当店の店舗名である「立花工房」って、この方からお借りした名前なんです。 全国的な知名度は低いものの、関白時代の豊臣秀吉から「東の本多忠勝、西の立花宗茂」と勇猛振りを称えられて「豊臣」の姓を賜るほど評価された彼。その後の徳川治世でも、関ヶ原の敗軍(西軍)のなかで唯一、旧領に復帰を許されて大名となった名将です。 丸武産業さんにはこの甲冑ギャラリー以外にも、職人さんたちの製造工程をめっちゃ間近で見れる素晴らしい工房があります(携帯に写真が残っていないので、ひょっとすると撮影禁止だったのかもしれません)。 鹿児島市街地からまあまあ遠い薩摩川内市ですが、鹿児島観光の際にはおススメです。 ・・・ということで、甲冑工房・丸武さんに絡めながら、シレっと店舗名の由来をご紹介させて頂くという今回の内容でした。 おあとがよろしいようで。
甲冑工房丸武、そして立花工房
皆様こんにちは。 天気がいいかと思えば黄砂で曇り。負けずにクルマの窓を開けて走ってみましたが、鼻水が止まらず顔がヒリヒリ。いつもながら自業自得でガッカリです。 さて今日の話題は、いよいよ重箱とは全く関係ありません。 ここ1週間ほど、大谷翔平選手やトラウト選手でおなじみのエンゼルス・兜パフォーマンスが話題になっていましたね。突然有名になってしまった製造元の甲冑工房・丸武産業さんなんですが、実は我が九州・鹿児島県薩摩川内市にあります。 私も2021年秋に、丸武さんに所用でお邪魔したことがあります。携帯の写真を引っ張り出しながら、勝手に思い出に浸りたいと思います。 ↓ 入口はこんな感じ。ちなみに中はめちゃくちゃ広いです。 楼門と言うんでしょうか、とにかく立派なこの門をくぐると敷地内には甲冑を並べたギャラリーをはじめ、甲冑工房や食事処、お土産屋さん、整備された庭などが整然と並び、その風景だけでも美しい様式美を楽しめます。 ギャラリーに一歩入ると・・・ とにかく凄い。並んでいる甲冑には名札と解説が立ててあり、著名な戦国武将はほぼ勢揃いしてるんじゃないか、と思われるほどの素晴らしい陣容でした。圧倒的です。 ↓ 左手には武田信玄、中央奥には伊達政宗も見えますね。 ↓ 今にも動き出しそうな秀吉。ポージングもセンス抜群です もっともっとたくさん写真を載せたいんですが、スペースの都合上あと1枚だけにします。 ↓ 我が筑前・筑後の勇将、立花宗茂がこちら。 実は当店の店舗名である「立花工房」って、この方からお借りした名前なんです。 全国的な知名度は低いものの、関白時代の豊臣秀吉から「東の本多忠勝、西の立花宗茂」と勇猛振りを称えられて「豊臣」の姓を賜るほど評価された彼。その後の徳川治世でも、関ヶ原の敗軍(西軍)のなかで唯一、旧領に復帰を許されて大名となった名将です。 丸武産業さんにはこの甲冑ギャラリー以外にも、職人さんたちの製造工程をめっちゃ間近で見れる素晴らしい工房があります(携帯に写真が残っていないので、ひょっとすると撮影禁止だったのかもしれません)。 鹿児島市街地からまあまあ遠い薩摩川内市ですが、鹿児島観光の際にはおススメです。 ・・・ということで、甲冑工房・丸武さんに絡めながら、シレっと店舗名の由来をご紹介させて頂くという今回の内容でした。 おあとがよろしいようで。
カート決済機能を一旦お休みします
皆様こんにちは。 我が家は子供2人の4人家族なのですが、1月の電気代とガス代の合計が5万円を超えました。とても古い戸建なのである程度仕方ないんですが、これは本当にキツいですね。新築・ソーラーパネル付きの知人宅は7千円で「高くなった」と言ってますので、すごい差を感じます。飲食業・宿泊業を営まれている皆様方はとても厳しいかと思いますが、これっていつか下がるんでしょうか? さて。今年も例によって、立花工房はバリバリのオフシーズンに突入しました。それに伴いショッピングカートを一時的に休止しております。昨年も書きましたが、単なる経費の節約です。ご注文の際はいつもの窓口(SNSやメールなど)にご連絡いただければ、ご対応させていただきます。 日も長くなってきて、早朝には小鳥の声が聞こえています。寒い冬と高い電気代もあと少し。皆様に良い春が訪れますように!
カート決済機能を一旦お休みします
皆様こんにちは。 我が家は子供2人の4人家族なのですが、1月の電気代とガス代の合計が5万円を超えました。とても古い戸建なのである程度仕方ないんですが、これは本当にキツいですね。新築・ソーラーパネル付きの知人宅は7千円で「高くなった」と言ってますので、すごい差を感じます。飲食業・宿泊業を営まれている皆様方はとても厳しいかと思いますが、これっていつか下がるんでしょうか? さて。今年も例によって、立花工房はバリバリのオフシーズンに突入しました。それに伴いショッピングカートを一時的に休止しております。昨年も書きましたが、単なる経費の節約です。ご注文の際はいつもの窓口(SNSやメールなど)にご連絡いただければ、ご対応させていただきます。 日も長くなってきて、早朝には小鳥の声が聞こえています。寒い冬と高い電気代もあと少し。皆様に良い春が訪れますように!
「鍋島8-6」価格改定のお知らせ
なかなかの厳しい寒さに見舞われた1月~2月ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。 私は1月に、仕事で仙台に行ってきました。当地の方々とあたたかい交流を頂き、軽く観光の時間も取れ、素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。あらためてこの場を借りて御礼申し上げます。 ただ、初日の会食の場では飲み慣れない日本酒をどんどん注がれ、いくら考えても2~3時間分の記憶が欠落しております。翌朝ホテルで目が覚めると、なぜかバラバラに壊れているメガネが「いい加減にしろ」と私を冷ややかに見つめておりました。 後日伝え聞くに、二次会への移動中、何度も転倒していたようで膝の痛みが引きません。そもそも二次会自体が記憶にありません。いい年齢にもになりましたので、そろそろお酒の飲み方を覚えようと思った新年でした。 ・・・・・ さて、相変わらず前置きが長くて大変恐縮ですが、今回は価格改定のお知らせとなります。昨年の価格改定の際には現状維持で乗り切った「鍋島8-6」ですが、とうとう値上げせざるを得なくなりました。既に仕入れは上がっており、販売価格の変更を3月1日受注分からとさせていただきます。値上げ幅は20%で、 ・バラ売り 600円→ 720円 ・20個入 9900円→ 12000円 ※価格は全て税込 とさせていただきます。ご利用いただいている皆様には誠に申し訳なく思いますが、事情ご賢察の上、ご了承くださいませ。2月中の受注であれれば現状価格のままですので、こちらもご検討下さい。
「鍋島8-6」価格改定のお知らせ
なかなかの厳しい寒さに見舞われた1月~2月ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。 私は1月に、仕事で仙台に行ってきました。当地の方々とあたたかい交流を頂き、軽く観光の時間も取れ、素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。あらためてこの場を借りて御礼申し上げます。 ただ、初日の会食の場では飲み慣れない日本酒をどんどん注がれ、いくら考えても2~3時間分の記憶が欠落しております。翌朝ホテルで目が覚めると、なぜかバラバラに壊れているメガネが「いい加減にしろ」と私を冷ややかに見つめておりました。 後日伝え聞くに、二次会への移動中、何度も転倒していたようで膝の痛みが引きません。そもそも二次会自体が記憶にありません。いい年齢にもになりましたので、そろそろお酒の飲み方を覚えようと思った新年でした。 ・・・・・ さて、相変わらず前置きが長くて大変恐縮ですが、今回は価格改定のお知らせとなります。昨年の価格改定の際には現状維持で乗り切った「鍋島8-6」ですが、とうとう値上げせざるを得なくなりました。既に仕入れは上がっており、販売価格の変更を3月1日受注分からとさせていただきます。値上げ幅は20%で、 ・バラ売り 600円→ 720円 ・20個入 9900円→ 12000円 ※価格は全て税込 とさせていただきます。ご利用いただいている皆様には誠に申し訳なく思いますが、事情ご賢察の上、ご了承くださいませ。2月中の受注であれれば現状価格のままですので、こちらもご検討下さい。
おせち料理の値上がり
こんにちは。 こちら福岡では晴天が続いており、朝夕の冷え込みが進まない穏やかな11月です。今年の冬は寒いと聞きますが、本当なんでしょうか? さて。 たまに通販番組を見ていると、おせち料理を売ったりしてますね。このところ朝の5時前に起きてしまうことが増え、何となく高齢者向けのテレビショッピングでおせち料理を見たりしています。見ていると8寸相当の3段サイズで18000円だとか、早割りで2000円引だとか送料サービスだとかオマケを付けるだとか、このご時勢に消耗戦で勝負するのって大変だろうなあ~、とヒトゴトのように感じてしまいます。ネットショッピングでも盛んですよね。 私も一度、某有名人が監修したと表示された、ある有名なテレビショッピングのおせち重箱を担当したことがありますが、サンプルを2月に作り、5月には数量確定して製造発注していました。万単位の容器がトラックで工場からおせち業者まで伝票ひとつで運ばれ、モノを見ないうちに大きな金額が入金される。ビジネスとしては正解なんでしょうけど、性に合うかと言われると、なんだか微妙でした。 前職では地域密着の仕事を学び、得意先のオーナーと直に触れ合う喜びを教えていただきました。オーナーの方々の想いを聞き、一緒に考え、トラブルを乗り越えつつ作り上げていく「作品」を知ってしまった以上、僕の価値観はそれを「美しい」と感じてしまいます。人ぞれぞれでしょうけどね。 ちなみにそのテレビショッピングは、5品サイズ展開のうちの1品を担当しましたが、翌年には違う規格に変えられて消滅。容器なのか、サイズ感なのか、価格なのか、献立内容なのか、売れなかったのか、クレームが来たのか、本当の理由も聞かされずにカットとなりました。「作品」という感覚はゼロですが、これもビジネスですね。 さ、ここまでは前置きなんです。今回はおせち料理の単価の話。前置きが長すぎてスミマセン。 百貨店を中心におせち料理を見ていると、恐らくボリュームゾーンが2万~4万円くらいになります。百貨店はマージンを3割前後抜きますので、原価は大変厳しい。しかし消費者の立場からは、ホテル・料亭・有名レストラン系のおせち料理はこの価格帯なんだなあと感じます。そこで昨年のカタログ単価と比較してみると、この価格帯の多くの商品が5~10%上昇しています。25000円が27000円だったり、29800円が32800円だったり。しかし価格据え置きのおせち料理も15%ほどありました。そしてもうひとつ、1万円前半くらいで5~6寸1段のミニサイズが増え、単品惣菜のバリエーションも増えました。単品総菜は昨年から強く感じていて、黒豆や伊達巻・雑煮などの定番惣菜ではなく、お店のオリジナル一品の引き合いが増えています。年末年始の消費者行動が大きく揺れる昨今なので来年も続くかは不明ですが、何かのご参考になれば、と思います。 ※数字は全て私の調査範囲なので、あくまで参考値です。 これを読んでいただいている方々も、売価では悩まれたと思います。今のイクラの原価に私もビックリしましたし、既に入手困難になっている食材の話も聞きます。鮮魚市場では一部の仲卸から「来年はカニが下がる」とも聞きましたが、本当かよ?と信じられません。仕入価格の動揺はまだ数年続くと思いながら仕事するしかありません。そんな中、お客様のほうを見て「作品」として自信を持って販売されている皆様の投稿などを見ていると、とても嬉しくなります。 これからまた、あの眠れない日々に突入されていく皆様に、遠くからですがエールを送ります。年が明けて「良かったよ」と言っていただくヒトコトの美しさに、この仕事の全てがあると思っています。 前職の社長は私にこう言われていました。 得意先のオーナーから「あんたじゃないと出来なかった。本当に有難う」と言われたことが嬉しい、と。 我々からすると、こんなに美しい言葉はない。このヒトコトを頂けるから、私達も眠れない日々に突入できるんです。 さあ、寒くなるのはこれから。 健康にだけは注意して、ムリヤリ頑張りましょう。
おせち料理の値上がり
こんにちは。 こちら福岡では晴天が続いており、朝夕の冷え込みが進まない穏やかな11月です。今年の冬は寒いと聞きますが、本当なんでしょうか? さて。 たまに通販番組を見ていると、おせち料理を売ったりしてますね。このところ朝の5時前に起きてしまうことが増え、何となく高齢者向けのテレビショッピングでおせち料理を見たりしています。見ていると8寸相当の3段サイズで18000円だとか、早割りで2000円引だとか送料サービスだとかオマケを付けるだとか、このご時勢に消耗戦で勝負するのって大変だろうなあ~、とヒトゴトのように感じてしまいます。ネットショッピングでも盛んですよね。 私も一度、某有名人が監修したと表示された、ある有名なテレビショッピングのおせち重箱を担当したことがありますが、サンプルを2月に作り、5月には数量確定して製造発注していました。万単位の容器がトラックで工場からおせち業者まで伝票ひとつで運ばれ、モノを見ないうちに大きな金額が入金される。ビジネスとしては正解なんでしょうけど、性に合うかと言われると、なんだか微妙でした。 前職では地域密着の仕事を学び、得意先のオーナーと直に触れ合う喜びを教えていただきました。オーナーの方々の想いを聞き、一緒に考え、トラブルを乗り越えつつ作り上げていく「作品」を知ってしまった以上、僕の価値観はそれを「美しい」と感じてしまいます。人ぞれぞれでしょうけどね。 ちなみにそのテレビショッピングは、5品サイズ展開のうちの1品を担当しましたが、翌年には違う規格に変えられて消滅。容器なのか、サイズ感なのか、価格なのか、献立内容なのか、売れなかったのか、クレームが来たのか、本当の理由も聞かされずにカットとなりました。「作品」という感覚はゼロですが、これもビジネスですね。 さ、ここまでは前置きなんです。今回はおせち料理の単価の話。前置きが長すぎてスミマセン。 百貨店を中心におせち料理を見ていると、恐らくボリュームゾーンが2万~4万円くらいになります。百貨店はマージンを3割前後抜きますので、原価は大変厳しい。しかし消費者の立場からは、ホテル・料亭・有名レストラン系のおせち料理はこの価格帯なんだなあと感じます。そこで昨年のカタログ単価と比較してみると、この価格帯の多くの商品が5~10%上昇しています。25000円が27000円だったり、29800円が32800円だったり。しかし価格据え置きのおせち料理も15%ほどありました。そしてもうひとつ、1万円前半くらいで5~6寸1段のミニサイズが増え、単品惣菜のバリエーションも増えました。単品総菜は昨年から強く感じていて、黒豆や伊達巻・雑煮などの定番惣菜ではなく、お店のオリジナル一品の引き合いが増えています。年末年始の消費者行動が大きく揺れる昨今なので来年も続くかは不明ですが、何かのご参考になれば、と思います。 ※数字は全て私の調査範囲なので、あくまで参考値です。 これを読んでいただいている方々も、売価では悩まれたと思います。今のイクラの原価に私もビックリしましたし、既に入手困難になっている食材の話も聞きます。鮮魚市場では一部の仲卸から「来年はカニが下がる」とも聞きましたが、本当かよ?と信じられません。仕入価格の動揺はまだ数年続くと思いながら仕事するしかありません。そんな中、お客様のほうを見て「作品」として自信を持って販売されている皆様の投稿などを見ていると、とても嬉しくなります。 これからまた、あの眠れない日々に突入されていく皆様に、遠くからですがエールを送ります。年が明けて「良かったよ」と言っていただくヒトコトの美しさに、この仕事の全てがあると思っています。 前職の社長は私にこう言われていました。 得意先のオーナーから「あんたじゃないと出来なかった。本当に有難う」と言われたことが嬉しい、と。 我々からすると、こんなに美しい言葉はない。このヒトコトを頂けるから、私達も眠れない日々に突入できるんです。 さあ、寒くなるのはこれから。 健康にだけは注意して、ムリヤリ頑張りましょう。